エックス線作業主任者は、X線を使う作業をする際に必要となる国家資格です。X線検査装置を導入するには、エックス線作業主任者の資格が必要になります。この記事では、エックス線作業主任についてくわしく紹介します。資格取得の必要性や職務内容についてもくわしく紹介しますので、参考にしてください。
エックス線作業主任者とは
エックス線作業主任者とは、X線を使う作業をする際に必要となる国家資格です。X線とは、放射線の一種であり、密度の低いものは透過し、密度が高いものは透過しにくいという性質をもちます。その性質を利用し、医療分野における検査や構造物の内部を調べる検査などに使用されます。現代社会においては欠かせない技術のひとつです。しかしX線は人体に悪影響を及ぼす危険性があります。そのため取り扱いには厳重な注意が必要です。
日本では、労働安全法にもとづき、電離放射線障害防止規則という規則を定められています。この規則内では、X線を使う作業をする際には、エックス線作業主任者の免許取得をすることが義務づけられているのです。
エックス線作業主任者の免許を取得するためには、厚生労働大臣指定の安全衛生技術試験協会が開催している国家資格を受け、合格しなくてはいけません。試験に合格し初めてエックス線作業主任者の免許申請をすることが可能になります。
エックス線作業主任者は業務に必要？
実際のところ、エックス線作業主任者の資格は必要なのでしょうか。エックス線作業主任者の資格のくわしい内容や、資格の必要性についてくわしく紹介します。エックス線作業主任者の資格
エックス線作業主任者とは、業務独占資格であり必置資格でもあります。業務独占資格とは、免許を取得していない人は、法令で定められている業務は行ってはいけないという資格です。必置資格とは、一定の業務を行う際は、必ず有資格者を置かなくてはいけないという資格です。そのため、X線を使う業務を行う場合には、エックス線作業主任者の免許が必ず必要になるということになります。エックス線作業主任者の免許は、国家資格に分類されるため、国が試験を作成し合否判定を行い、免許を交付しています。
エックス線作業主任者の必要性
X線は、医療業界や産業界の発展に大きく寄与しています。しかし過度のX線は、人体に悪影響をもたらすため、安全を考慮したうえで取り扱わなくてはいけません。X線は、非破壊検査が必要な事業では日常的に使用されます。非破壊検査は、物を壊さずに内部や表面のキズを調べる検査の手法です。X線検査装置を導入するには、エックス線作業主任者の資格が必要になります。
X線検査装置を用いて作業を行う事業者では、X線による障害を防止する責任者として、危険な場所ごとにエックス線作業主任者を専任しなくてはいけません。
エックス線作業主任者の資格取得のメリット
エックス線作業主任者の資格は、X線での検査や分析が必要となる事業で必ず必要になる資格です。これらの非破壊検査を行う事業は需要があるため、価値の大きい資格です。エックス線作業主任者の資格を取得していると、資格手当などの優遇があります。X線を扱う現場の責任者として活躍できるでしょう。自身のスキルアップや職場でのステップアップとしても役立つ資格といえます。
エックス線作業主任者の職務内容
エックス線作業主任者は、医療機関や工場など、さまざまな業種で活躍できます。専門的な知識や技術を身につける必要があり、責任感も求められるでしょう。将来性も高いため、安定したキャリアを築きたい方にとっても魅力的な資格です。ここからは、エックス線作業主任者の主な職務内容を紹介しますので、参考にしてください。
