インライン検査におすすめのX線検査装置メーカー3選

公開日:2025/05/20 最終更新日:2025/05/21
インライン検査3選

製品の微細な欠陥や内部異常を非破壊で検出できるX線検査装置は、製造業における品質管理の要です。中でもインライン検査に対応したモデルは、生産スピードと精度を両立できる点で注目されています。この記事では、インライン検査におすすめのX線検査装置メーカー3社をご紹介します。

アイビット

アイビットの画像
引用元:https://www.i-bit.co.jp/
会社名株式会社アイビット
住所神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 かながわサイエンスパーク(KSP)東棟6F
電話番号044-829-0067
独自のX線技術と業界トップクラスの開発力をもつアイビットは、インライン検査において確かな信頼を集めています。国内外での豊富な導入実績を背景に、多様な製造現場に最適なソリューションを提供していることも魅力です。ここでは、アイビットの魅力と製品ラインアップを紹介します。

アイビットが選ばれている理由

インライン検査の現場でアイビットが高い評価を受けている最大の理由は、他社にはない独自技術X線ステレオ方式にあります。基板の裏側にあるはんだ接合部など通常見えない箇所の検査を可能にし、不良品の見逃しを大幅に減らす革新的な方式です

また、透過型ターゲットを用いた構造により、幾何学倍率1,000倍という高精細な撮影も実現。従来は高価な開放型X線管でしか不可能だった高倍率観察を、コストを抑えた密閉管方式で実装しているのも特徴です。

さらに、アイビットではソフトウェアの継続的なアップデートを実施しており、ユーザーのフィードバックをもとに常に機能向上が図られています。

X線検査装置を多数ラインアップ

アイビットのX線検査装置は、基板検査・半導体検査・電子部品検査など、用途ごとに最適化された多彩なモデルを取りそろえています。中でもFX-300tRX2 with CTやFX-500tRXといった3D X線ステレオ方式搭載機は、インライン検査でのリアルタイム性と高精度検査を両立。

さらにILX-1000シリーズは自動ラインに組み込める設計となっており、量産現場での連続検査に最適です。また、ワイヤーボンド検査専用のLFX-2000Rや、シリコンウェーハのボイド欠陥を検出するX-CAS-2など、ニッチな検査ニーズにも対応できる製品群がそろっています。

松定プレシジョン

松定プレシジョンの画像
引用元:https://www.matsusada.co.jp/product/x-ray/
会社名松定プレシジョン株式会社
住所滋賀県草津市青地町745
電話番号0120-747-636
X線検査分野において、高い技術力と柔軟な対応力をあわせもつ松定プレシジョンは、あらゆる検査ニーズに応える総合メーカーです。

自社開発の高電圧技術を活かした製品群は、正確かつスピーディな検査を可能にし、業界から高い評価を得ています。ここでは、松定プレシジョンがもつ検査装置の特長と対応力に注目します。

縦照射型・横照射型双方を用意

松定プレシジョンの大きな魅力は、検査対象や用途に応じて選べる縦照射型と横照射型のX線装置を幅広くそろえている点です。縦照射型は、省スペースな卓上タイプから大型基板対応モデルまでラインアップされており、高倍率観察やCT機能を搭載した高精細機も用意。

電子部品やBGA、半導体パッケージの内部不良を非破壊で正確に可視化できます。一方、横照射型のCTスキャン装置は、電子部品に加えて金属部品やバッテリー、生体試料など幅広い素材に対応可能です。3次元の立体構造を詳細に把握でき、精密な品質検査や解析に最適です。

X線インライン自動検査装置の提供もしている

松定プレシジョンは、インライン対応のX線自動検査装置μLineシリーズも展開しており、量産ラインでの全数検査ニーズにも応えています。μLine9600シリーズは、既存の製造ラインに後付けできる柔軟なカスタム設計が可能で、検査対象に合わせた搬送構造や画像処理アルゴリズムの調整にも対応。

独自開発のX線源と画像処理ソフトを組み合わせることで、目視では確認できない内部欠陥も高精度で検出できます。近年では、電動化が進む自動車産業においても、バッテリーやパワーモジュールの品質確認ツールとして高く評価されています。

ポニー工業

ポニー工業の画像
引用元:https://www.ponyindustry.co.jp/
会社名ポニー工業株式会社
住所大阪府大阪市中央区北久宝寺町2-3-6
電話番号06-6262-2451
長年にわたり非破壊検査の分野を牽引してきたポニー工業は、X線検査装置の設計から製造、販売、さらには校正までを一貫して手がける総合メーカーです。

安全性・精度・操作性の三拍子がそろった装置は、産業現場から医薬品業界まで幅広い支持を集めています。ここでは、ポニー工業の特長と豊富な製品バリエーションを紹介します。

非破壊検査を通じて社会に安全と安心を届けている

ポニー工業は1965年の創業以来、物を壊さずに調べる非破壊検査技術を通じて、社会の安全と人々の安心に貢献してきました。強みは、放射線・超音波・渦電流・磁気など多様な検査技術を網羅している点にあります。

X線検査では、マイクロフォーカスX線やCT機能を活用し、電子部品の内部欠陥や医薬品容器内の異物など、目視では確認できない問題を高精度で検出。さらに、自社の放射線計測センターはJCSS登録事業者として、放射線測定器の高精度な校正も実施しています

X線装置のバリエーションが豊か

ポニー工業が提供するX線検査装置は、その豊富なバリエーションであらゆるニーズに応えています。たとえば、ME4100-VCシリーズはマイクロフォーカスX線を搭載しており、電子部品や基板の微細な欠陥を明瞭に可視化できます。

一方で、省スペースかつコストパフォーマンスに優れたMT-310βシリーズなど、導入ハードルの低いモデルも多数用意されています。

また、自動化ニーズに対応するNEO-INSPECTORは、インライン検査に最適なモデルとして、製造ラインへの後付けも可能です。さらに、ガンマ線透過試験装置やバイアル瓶専用X線検査装置など、専門用途に特化した装置も取りそろえ、幅広い業界に対応できるラインナップを実現しています。

まとめ

インライン検査において信頼できるX線検査装置メーカーを選ぶことは、生産ラインの効率化と製品品質の安定に直結します。アイビットは独自のX線ステレオ方式により、高精度かつ立体的な検査を実現し、多彩な製品で幅広い業界に対応。松定プレシジョンは縦照射・横照射双方の装置と、インライン自動検査の柔軟な導入支援で強みを発揮しています。ポニー工業は非破壊検査分野の老舗として、多様な装置構成と校正体制を武器に、安全と安心を支える存在です。

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イメージ引用元:https://www.i-bit.co.jp/引用元:https://www.an.shimadzu.co.jp/products/non-destructive-testing/index.html引用元:https://www.toshiba-itc.com/hihakai/引用元:https://www.softex-kk.co.jp/引用元:https://www.matsusada.co.jp/product/x-ray/引用元:https://www.ponyindustry.co.jp/引用元:https://beamsense.co.jp/
会社名アイビット島津製作所東芝ユニファイドテクノロジーズ(旧:東芝ITコントロールシステム)ソフテックス松定プレシジョンポニー工業ビームセンス
特徴実装基板の裏面キャンセルが可能視認性がよく直感的な操作を実現座り作業、立ち作業のどちらでも使い勝手の良いデザイン軟X線検査装置の提供を続けて70年以上コンパクトながら高性能西日本唯一のJCSS登録事業者画像保存機能によりトレーサビリティー対応が可能
幾何学倍率1,000倍記載なし記載なし記載なし記載なし約100倍10倍
アフターフォロー保守契約により、修理期間中も代替品の貸出あり保守契約により、トラブル発生時は優先的に対応記載なし年1回の定期点検を実施調査・修理・校正の依頼を受け付けているJIS規格の仕様に基づき点検・校正を実施記載なし
主な導入企業パナソニック、富士通、本田技研工業、三菱重工業、シャープ、京セラ 、トヨタ自動車記載なし記載なしルネサスエレクトロニクス、トヨタ自動車、村田製作所、吉野工業所、東京電力、東京大学、製品評価技術基盤機構記載なし記載なし記載なし
ショールームありあり記載なしありあり記載なしあり
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