X線検査装置を廃棄する方法について解説!安全かつ正しい手順とは?

公開日:2025/12/15
X線検査装置 廃棄 

X線検査装置を廃棄する際は、放射線関連の規制や鉛・ベリリウム・古い絶縁油などの有害物質対策が必須です。本記事では、届出やマニフェストの手続き、撤去・解体の安全な流れ、費用目安と信頼できる業者の選び方まで、初心者にもわかりやすく解説します。まずは基礎知識を確認しましょう。

X線検査装置を廃棄する前に知っておきたい基礎知識

X線検査装置は、製造業などでも使われていますが、廃棄するときにはとくに注意が必要です。法律のルールや装置に含まれる有害物質のことを知っておかないと、トラブルになったり、健康に影響が出たりすることもあります。ここでは、廃棄前に必ず押さえておきたいポイントを紹介します。

X線検査装置は「放射線発生装置」として法的に管理対象となる

X線検査装置は「放射線発生装置」として法律でしっかり管理されています。これは、装置が放射線を出すため、周囲の安全を守るために必要な決まりです。廃棄するときも、この法律に従い、きちんと届け出や手続きをしなければなりません。勝手に処分すると、法律違反になることもあるので注意しましょう。

含まれる有害物質への注意が必要

X線検査装置には、鉛やカドミウム、絶縁油などの有害物質が含まれていることがあります。とくに鉛は放射線を防ぐために使われていますが、体に悪影響があるため慎重な取り扱いが必要です。カドミウムも有害で、長く触れると健康を害する恐れがあります。また、絶縁油には古い装置の場合、環境に悪い物質が入っている可能性があります。これらは専門の業者に処理を依頼するのが安全です。

メーカー・型式・設置状況など廃棄前に確認すべき情報

廃棄前には、装置のメーカーや型式、設置されている状況をよく調べましょう。これらの情報は、安全に処理するために必要です。たとえば、どの部分にどんな有害物質が使われているか、解体の仕方や処理方法も違ってきます。古い装置はとくに注意が必要で、資料がない場合はメーカーや専門業者に相談すると安心です。

X線検査装置の安全な廃棄・撤去方法

製造業などで使われるX線検査装置には鉛や有害な冷却油などが使われていることがあり、間違った処理をすると環境や人に悪い影響を与えることもあります。ここでは、廃棄の流れや注意点について、分かりやすく説明します。

製造元または販売代理店による回収・引き取りサービスの利用

まずは装置を購入したメーカーや販売代理店に連絡しましょう。多くの場合、使わなくなったX線検査装置の回収や引き取りサービスを行っています。専門の業者が安全に装置を持ち帰り、適切に処理してくれるため、安心して任せられます。とくに小型や比較的新しい装置は、この方法が最も手軽です。

放射線機器に対応した認可業者への依頼手順

もしメーカーで回収できない場合は、都道府県などから許可を受けた産業廃棄物処理業者に相談しましょう。こうした業者はX線装置の扱いに慣れており、法律で決まった方法に沿って廃棄を進めてくれます。依頼の際は装置の大きさや型番、重量などできるだけ詳しい情報を伝えることが大切です。適正な処理を証明するマニフェスト伝票も発行してもらいましょう。

有害物質を含む部品の取り外しと処理の流れ

X線検査装置には鉛のシールドや冷却のための絶縁油など、有害物質が含まれている部分があります。これらは専門の知識や設備がないと安全に取り扱えません。処理業者はまず装置を解体し、有害物質が漏れないよう慎重に取り外します。取り外した部品は別々に管理し、法律に従って安全に処理されます。この作業は専門の資格をもつ業者に任せるのが必須です。

X線検査装置の廃棄にかかる費用と手続きのポイント

製造業などで使われるX線検査装置を廃棄する際は、ただ処分すればいいわけではありません。専門の業者に依頼し、適切な手続きを踏むことが法律で定められています。ここでは、廃棄にかかる費用の目安や業者の選び方、そして必要な手続きについてわかりやすく説明します。

廃棄・撤去・運搬・放射線遮蔽材の処理費用の目安

X線検査装置の廃棄費用は、装置の大きさや重さ、設置場所によって異なります。一般的に、撤去や運搬、解体にかかる費用は10万円から20万円ほどが相場です。また、X線を遮るための鉛製の遮蔽材などは特別な処理が必要なため、これに追加の費用が発生することもあります。複雑な構造や有害物質が含まれている場合は、さらに高くなることもあるため、事前に見積もりを取ることが大切です。

許可業者を選ぶ際のチェックリスト

廃棄を依頼する業者は、必ず「産業廃棄物処理業の許可」をもっているか確認しましょう。許可証の有無は、安心して依頼できるかどうかの大きなポイントです。また、過去の実績や対応エリアも確認してください。経験豊富な業者は、複雑な機器の解体や有害物質の扱いに慣れているため、安全でスムーズな処理が期待できます。さらに、見積もりの際に詳細な説明があるかどうかも業者選びの判断基準になります。

廃棄報告書やマニフェストの提出など法令遵守のための手続き

X線検査装置の廃棄では、廃棄報告書やマニフェスト伝票の提出が必要です。マニフェスト伝票は、産業廃棄物の処理が適切に行われたことを証明する書類で、排出者と処理業者が共有します。これにより、不法投棄などのトラブルを防げます。また、自治体への届出も忘れてはいけません。手続きをきちんと行うことで、法律違反を避け、安全に廃棄が完了します。

まとめ

X線検査装置を廃棄するときは、法律や安全面のルールをしっかり守ることが大切です。装置には有害物質が含まれていることが多く、専門の業者に依頼して適切に処理してもらう必要があります。費用は装置の大きさや構造によって変わるため、事前に見積もりを取ることが安心です。また、許可をもった信頼できる業者を選び、廃棄報告書やマニフェスト伝票の提出などの法的手続きを忘れずに行いましょう。こうした手順を守ることで、安全かつトラブルのない廃棄が実現できます。

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