独自技術で実装基板の裏面キャンセルが可能!幾何学倍率1,000倍の高解像度を実現
アイビット
引用元:https://www.i-bit.co.jp/
おすすめポイント
実装基板の裏面キャンセルが可能
幾何学倍率1,000倍
手厚いアフターフォロー
基本情報
| 幾何学倍率 | 1,000倍 |
|---|---|
| アフターフォロー | 保守契約により、修理期間中も代替品の貸出あり |
| 主な導入企業 | パナソニック、富士通、本田技研工業、三菱重工業、シャープ、京セラ 、トヨタ自動車 |
| ショールーム | あり |
| 会社概要 | 株式会社アイビット 本社:神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1 かながわサイエンスパーク(KSP)東棟6階 |
アイビットの製品一覧
- ILX-1000j /1100 /2000
引用元:https://www.i-bit.co.jp/寸法 W1,245×D1,400×H1,400mm 検査項目 ■BGAのはんだ未接続部の観察
■LGAの接合不良
■パワーデバイス検査用X線装置
■BGA検査・実装基板検査
■電池検査・リチウム電池検査 - FX-300tR2
引用元:https://www.i-bit.co.jp/寸法 W1,000×D880×H1,350mm 検査項目 ■BGAのクラック観察
■ICのワイヤーボンディングの観察
■プリント配線板の不良
■実装基板のスルーホールX線観察
■LGAのはんだ接続
■基板内層パターン
など - FX-300tRX2 with CT
引用元:https://www.i-bit.co.jp/寸法 W1.3×D1.1×H1.45m 検査項目 ■実装基板のBGA等のはんだ部の検査
■LEDのフリップチップ実装のはんだ部の検査
■パワーデバイス(IGBT)の2層はんだ部のボイド検査
■ICのワイヤーボンディングの観察
など
アイビットの検査画像一覧
- BGAのクラック観察
引用元:https://www.i-bit.co.jp/ - LGAの接合不良
引用元:https://www.i-bit.co.jp/ - 実装基板のスルーホールX線観察
引用元:https://www.i-bit.co.jp/
アイビットのX線検査装置の紹介動画
取引先企業一覧
アイビットは、X線検査装置や電子部品検査装置の分野で、国内外の多彩な大手メーカーと取引実績があります。国内
信越半導体株式会社、三菱電機株式会社、株式会社日立製作所、トヨタ自動車株式会社、株式会社豊田自動織機、本田技研工業株式会社、パナソニック株式会社、富士通株式会社、ソニーグループ株式会社、シャープ株式会社、京セラ株式会社、キヤノン株式会社、株式会社JVCケンウッド、株式会社デンソー、TDK株式会社、オリンパス株式会社、リコー株式会社、ローム株式会社、日本精工株式会社、株式会社東芝など海外
Samsung Electronics Co., Ltd.(韓国)、Marelli North America, Inc.(U.S.A)、Wolfspeed, Inc.(U.S.A)、VIA TECHNOLOGIES, INC(台湾)、Premier Image Technology(台湾)、NICHIA CHEMICAL EUROPE GmbH(ドイツ)、RICHO Imaging(フィリピン)、SANYO DENKI PHILIPPINES, INC.(フィリピン)、TSUKIDEN(フィリピン)、ORIENTAL MOTOR ASIA PACIFIC PTE. LTD.(シンガポール)などアイビットは、独自の「X線ステレオ方式®︎」を導入したX線検査装置を製造・販売し、保守までワンストップで行っている会社です。ここでは、そんなアイビットが提供する技術やサービスについて詳しくご紹介するので、X線検査装置の導入や交換を検討している方はぜひチェックしてみてください。
CONTENTS
アイビットの特徴①独自の「X線ステレオ方式®︎」
アイビットが提供するX線検査装置の大きな特徴として、「X線ステレオ方式®︎」を採用していることが挙げられます。ここでは、そんなX線ステレオ方式®︎についての詳細や、それを発展させた「X線ステレオCT機能」について見ていきましょう。X線ステレオ方式®︎とは
従来のX線透過原理による検査では、基板の裏面に実装されたチップ部品なども映り込んでしまい、表面と裏面の画像が重なってしまうため、正確な検査を行うことが困難でした。一方、アイビットが独自に開発した「X線ステレオ方式®︎」は、基板の表面と裏面を明確に区別して検査できるため、はんだ接合部が直接見えない部品や両面実装された基板に対しても的確な検査を行えます。また、従来のX線CT方式とは異なり、断層画像の取得を必要としないため、わずか数秒での高速検査が行える点も、アイビットのX線ステレオ方式®︎ならではの特徴です。
さらに、基盤の中央付近のみCT撮影が可能という装置があるなかで、アイビットの装置ならMサイズ基板330x250mmや大型基板600x600mmのどこでも、CT撮影板上にCTの死角がありません。
X線ステレオ方式®︎でできること
X線ステレオ方式®︎では、異なる角度からX線撮影を行うため、実装基板の裏面がキャンセルできるという特長もあります。また、CT方式のように断層画像を必要としないため、4~5秒という短時間でキャンセルを可能にしています。そして、裏面がキャンセルされたことでチップ部品は消えて、同一面のブリッジは残ります。さらにBGA以外でもLGAやQFNなどのはんだ接合部を直視できない部分、両面実装基板の検査なども可能にしてくれるのがX線ステレオ方式®︎のよさです。
X線ステレオCT機能
「X線ステレオCT機能」は、アイビット独自の「X線ステレオ方式®」をさらに発展させ、撮影枚数を増加させることで断層撮影を可能にした検査方式です。CTスキャンの原理を応用しており、基板の上層から下層まで、最大で300層のスライス断面を取得できるようになっています。※X線ステレオCT機能はオプションで利用できる機能です。
アイビットの特徴②幾何学倍率1,000倍
アイビットのX線検査装置は、倍率が高いことも大きな特長のひとつです。ここでは、実際の解像度など、倍率について詳しく見ていきましょう。1.4倍から1,000倍まで対応可能
アイビットのX線検査装置は、従来型の高倍率が更に向上し、低倍率では1.4倍、高倍率では1,000倍までシームレスに変更できるようになっています。φ40×40mmのBGAパッケージを一視野で観察したり、はんだボール1個(φ0.5)を画面いっぱいで観察したりと、幅広い方法で利用できるのです。なぜアイビットのX線検査装置の倍率が高いのかというと、それはX線管の構造が透過型ターゲット方式だからです。これまでは高価格の開放型X線管のみの方式を採用していましたが、廉価な密閉管X線管を使用することで、同じ方式を実現しました。
高解像度で見やすい
高倍率であることに加え、高解像度であることもアイビットのX線検査装置の特徴です。たとえば装置カタログに「空間分解能=5μm」と記載がある他社製品と比較した場合、実際に画像を見てみるとその解像度はアイビットの製品が大きく上回るのです。アイビットの公式サイトでは、他社の解像度と比較した画像も掲載されているので、ぜひ確かめてみてください。より解像度が高い製品を探している方には、アイビットのX線検査装置がおすすめです。
アイビットの特徴③アフターフォローが充実
アフターフォローの体制が整っており、万が一の故障時にもさまざまなサポートを行ってくれるのもアイビットが選ばれている理由のひとつです。ここでは、そんなアイビットの保守について詳しくご紹介します。保守サービス
X線検査装置は、消耗部品である「X線管」の定期的な交換が不可欠です。しかし、X線管の修理には通常約3か月を要し、その間は検査工程が停止してしまうおそれがあります。その点アイビットでは「保守契約」を結ぶことで、停止する期間を最短にできる体制を整えています。保守契約を結んでいる場合、修理期間中は代替のX線管を貸し出してくれるため、代替品が届き次第、継続して検査を行えるようになります。また、X線カメラや制御用PCといった周辺機器についても、同様に保守契約によって迅速な対応と復旧を可能にしているのです。
とくにPCについては、OSのバージョン移行により、数年後にはメーカーによる保守対応が困難になるケースも見受けられます。アイビットでは、こうした状況にも対応すべく、旧OS搭載のPCを最新のWindows PCへ置き換える形で修理・対応を行うことが可能です。
そしてこのような対応ができるのは、すべての製品開発を自社で手がけているからです。保守やメンテナンスまでの流れも一箇所に依頼できるという点も、アイビットのX線検査装置を利用する大きなメリットといえるでしょう。
世界各国で保守対応
アイビットの保守対応は日本に留まらず、世界各国で行えることも大きな特徴です。台湾や韓国、中国、マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピンといったアジア圏以外のほか、欧州や北米でも保守を提供しているため、世界に拠点を持つ企業も安心して利用することができます。ソフトウェアを毎年最新版にアップデート
アイビットのX線検査装置は、毎年ソフトウェアを最新版にアップデートしています。納品後、1年間は無償でのバージョンアップ、2年目以降は有償にて最新版へのアップデートが受けられます。検査装置は、ハードウェアの性能も重要ですが、解析精度や操作性を左右するソフトウェアも進化も欠かせません。年に一度の更新によって、ユーザーは常に最新の検査環境を利用することができるため、装置を長期的に安心して活用できます。
たとえば、2016年には「ボンド計測機能強化版」の追加、2017年には「MAP撮影機能」を追加するなど、常に改良を続けています。また、最新版にはHDR機能を追加することで、黒い部分のボイドもはっきりと認識できるようになりました。これにより、はんだ接合部の未接続やBGA内部のクラック、ICワイヤーボンディングの状態確認といった精密な検査においても、従来よりも高い精度で異常を検出することが可能になります。
また、アイビット独自の「X線ステレオ方式」やCT解析機能などの先端技術も、アップデートごとに改良が加えられています。複数の角度から取得した透過像を合成し、通常では見えにくい部分を浮かび上がらせる機能は、年々ブラッシュアップされ、検査の信頼性をより一層高めています。
さらに、ユーザーの声を反映した改善も大きな特徴です。「今の装置にこういう機能がほしい」という現場での要望を丁寧に聞き取り、常に最新技術の研究開発に努めています。開発環境は絶え間なく変化を続けており、業務改善に役立てられています。
このように、毎年のソフトウェアアップデートによって、装置を買い替えることなく最新の技術を取り入れられる点は大きな魅力です。導入企業にとっては投資効果を長期にわたり維持できるだけでなく、品質保証や不良品の流出防止といった成果にも直結します。
アイビットの取り組みは、検査現場における安心感と競争力の強化に貢献しているのです。
【FAQ】よくある質問
- QX線ステレオ方式®とはどのようなものですか?Aアイビットの「X線ステレオ方式®」は、実装基板の表面と裏面を分けて検査できる技術だそうです。これにより、BGAなどのはんだ付け部分の裏面に映り込むコンデンサの影響を排除し、BGAの接続状態やショート、異物の有無を正確に判定できるでしょう。裏面の情報をキャンセルする処理は、わずか4~5秒で完了するそうです。
- Q価格帯に対して倍率が高いですか?A従来の密閉管は倍率が低いものしかなく、高倍率のX線装置は高額な解放感を用いたものが一般的でした。しかし、アイビットのX線装置は密閉管でありながら、解放管と同じ方式を採用しているため、高倍率での検査が可能とされています。
- QX線ステレオCTとX線ステレオ方式®はどう違いますか?AX線ステレオ方式®は裏面をキャンセルするのみで、X線ステレオCTは300層に水平スライスする機能だそうです。
- QX線装置の設置届けはどのように行うのですか?AX線装置を設置する場合は設置の30日前までに、以下の様式で管轄の労働基準監督署への届け出が必要だそうです。
必要書類:
1)安全20号書式
2)安全27号書式
3)設置場所の判る平面図
4)装置カタログ
5)装置外形図
上記を1式として2部の用意が必要とされています。提出する担当者は提出書類に捺印のため印刷を持参する必要があるそうです。
- QX線の安全教育とは何ですか?どのように行うのですか?AX線装置の透過写真撮影業務に従事する労働者には、次の科目について「特別の教育」を行う必要があるそうです。
1)透過写真撮影の作業方法
2)X線装置の構造および取り扱い
3)X線の人体に与える影響に関して
4)関係法令
「特別の教育」はX線装置を使用する者全員が受講する必要があるとされています。
- QX線が半導体や電子部品に与える影響について教えてください。AX線は半導体や電子部品に「電離」や「励起」といった影響を与える可能性があるそうです。電子部品への影響を最小限に抑えるためには、以下の方法が考えられるでしょう。
1)照射するX線量を少なくする
①管電圧を下げる(X線強度を低減する)
→ANSI規格では150kV以上の管電圧を掛けては行けない。と指針がある。
②管電流を下げる(X線量を少なくする)
③X線管との距離を離す
④X線照射時間を短くする
2)ROMなどX線に脆弱な部品については、金属フィルタで遮蔽する。
推奨する金属フィルタ材料=アルミ(AL)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)など





